健康診断と人間ドックのススメ

『健診や人間ドックを有効利用してください』

健診の検査項目は、身長、体重、体格指数(BMI(Body Mass Index))、視力、聴力、心電図、胸部X線、脂質(コレステロール、中性脂肪など)、肝機能、空腹時血糖、貧血検査、尿検査などです。

その結果、受診者の半数以上が「有所見」となり、要注意、要精密検査、要治療を指示されたり、生活規制では、労働時間の短縮や作業の転換、休養などが必要と判断されます。

「有所見」で最も多いのは、男性の肥満、女性の痩せです。次いで脂質異常症(悪玉コレステロールが多すぎ、善玉コレステロールが少なすぎ、中性脂肪が多すぎ)です。その次に、肝機能障害、高血圧症、低血圧症、高尿酸血症(痛風予備軍)、胸部レントゲンや心電図の異常、糖尿病の疑い、蛋白尿から慢性腎臓病の疑いまで、数%~10%位の割合で発見されています。

総合健診として、日帰りあるいは1泊の人間ドックは多くの方に利用されています。検査項目も多く、負荷心電図、ブドウ糖負荷試験などは潜在的な病気を診断できます。また、胃・十二指腸潰瘍、胃癌の有力な原因と考えられているピロリ菌検査、上部・下部消化管内視鏡検査、乳癌や子宮癌の精密検査、B型・C型肝炎、梅毒、HIV検査、腹部超音波検査、さらにCT・MRI、アイソトープを利用した内臓の小さい潜在癌の発見に役立つPET、脳ドックなどがコースに含まれていたり、任意で検査項目を追加できる施設もあります。これらは無症状や他の方法では分からない病気の発見や健康評価、具体的には、生活習慣病の早期発見、業務起因性疾患の発見、呼吸器感染症(結核)の発見などに役立ちます。

世間には、健診有害論や検査項目の見直し論もありますが、現行の健診や人間ドックの効果が高いことは日本総合健診医学会や日本人間ドック学会などでも認められており、機会を有効に利用することをお勧めします。

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